【知ってびっくり!】業務用エアコンのフロンガス
●業務用エアコンの冷媒ガスであるフロンガスには種類がある
●オゾン層破壊に大きく繋がるフロンガスは撤廃された
●現在流通しているフロンガスの温室効果は二酸化炭素よりも高い
●ホウエイ関東では、業務用の中古エアコンをリサイクルする時にフロンガスも再生する
今日は空調設備に使われる冷媒のフロンガスのことを話そうかと思う。
オゾン層に穴開けるっていう、、、
ふむ。実はそれは昔の話じゃ。
え? 今は違うんですか?
フロンガスにはバージョンがあり、最近のものはオゾン層破壊は少なくなったのじゃ。
あれ? でも回収してますよね? オゾン層を破壊しないんだったら、廃棄してもいいんじゃないんですか?
そうでもないんじゃ。オゾン層破壊は減ったが、環境問題にはもう一つ温室効果による地球温暖化がある。
あ、二酸化炭素が熱を閉じ込めて地球が温室みたいに熱くなってしまうことですよね?
そうじゃ。その二酸化炭素と同じように、フロンガスにも温室効果があることがわかっているのじゃ。
そうなんすね?! 温室効果かあ。。。
●フロンガスとは?
フロンガスは、効率的に、かつ安全に使用できる冷媒ガスとして、1920年代アメリカで開発されました。開発当初のフロン(炭素・フッ素・塩素からなるクロロフルオロカーボン(CFC))は1970年代にオゾン層を破壊することが分かり、その後生産中止となりました。1987年採択の「モントリオール議定書」は、国連主導でオゾン層破壊物質の撤廃を目指しており、新しい冷媒ガスの開発が急がれました。その後、新しく開発された代替フロン(水素を含むハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)およびハイドロフルオロカーボン(HFC))は、オゾン層破壊の程度が少なくなりました。ところが、代替フロンは、オゾン層を破壊しない代わりに、二酸化炭素の数千倍も温室効果が高いものでした。地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を抑制するために1997年採択された「京都議定書」では、代替フロンガスも削減・撤廃の対象となりました。2つの議定書によって、冷媒ガスに使われるフロンガスは、より地球環境にやさしいものへと変わってきた歴史があります。
現在、日本で流通しているフロンガスには、HCFCの「R-22」、HFCの「R-32」と「R-410a」があります。すべてダイキン工業株式会社が開発したものです。R-32が最も新しく、既存のフロンガスの中では温室効果が低いものですが、二酸化炭素に比べると未だに675倍もの温室効果をもっています。しかしながら、代替フロンガスに代わる新たな冷媒ガスは、開発途上で製品化の見通しはたっていません。
●現在、日本の業務用エアコンで見られるフロンガスと地球温暖化係数
※地球温暖化係数とは温室効果のあるガスを、CO2の地球温暖化係数を1として、個々の温室効果影響度を表した数値。フロン類には、数100倍から数1,000倍となるものが多い。
R-22 | HCFC 地球温暖化係数1,810 |
R-32 | 最新のフロンガス。HFC 地球温暖化係数675 |
R-410a | HFC 地球温暖化係数2,090 |
まだまだ環境破壊につながるものでもあるんですね。
そう。開発から100年も経っているのじゃが、未だ道半ばといったところかな。
でも、エアコンはないと困りますよね。飲食店も事務所も、工場だって。
だから、まずは現在流通しているフロンガスを空気中に漏らさないことと、なるべく流通量自体を減らすことが大事なんじゃ。
それって、もしかして、リサイクルっすか??
フロンガスを回収するための資格もありますものね。
「フロン類充填回収業者」のことかな。
そう、それっす!
いろいろ合点いったか?
はい! 冷媒ガスの再生の目的もわかりました!
では、またの機会に、フロンガスのリサイクル方法について解説するかのう〜。
よろしくお願いします!
●業務用エアコンとフロンガス回収
本業の廃業や移転時に、天カセ、天吊り、ビル用マルチなどの業務用のエアコン(パッケージエアコン)を廃棄しなくてはいけないことが多々あります。しかし、株式会社ホウエイ関東では、中古のエアコンを買い取り、リサイクルして販売しております。使わなくなったエアコンの廃棄をお考えの方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。